コンセプト

1%の可能性

 暮らす、集う、学ぶ、働く、楽しむ等の様々な人間の営みに広く深くかかわる建築は、社会経済、テクノロジー、芸術、身体等の側面だけでなく、日照や日影、雨や風、騒音や振動、景観や眺望、エネルギー等の環境と歴史的背景や過去の記憶、将来への記憶といった時間(文化)との関わりを持っています。

 

 特に近年の地球温暖化対策の一環として二酸化炭素削減目標に向けた省エネや、エネルギーを生み出す創エネ、また文化を未来に継承するための保存や改修等は次世代への責任として対応が問われてきています。

 

 そのような状況の中で環境や時間との関わりを無視することは既に出来なくなっていると言えるでしょう。そのためこれからの建築の設計はパズルや数式を解くように与条件を充たすだけでなく、環境や時間等の要素を含めた上での様々な相性を考慮することが重要となって来ているのです。

 

 厳しい制限や困難な状況、過酷な環境の中で多種多様な人が関わるのですから難しいことがあるかもしれません。しかし、広い視野と最新の技術、バランス感覚をもって、1%でも実現の可能性を探り出し、最良の答えをみつけたいと思っています。

 

近藤正隆